「いつか行きたい」の「いつか」は数えられる
「いつか温泉に行きたい」「いつか家族でキャンプしたい」——誰もが口にする「いつか」。でもその「いつか」が訪れるのは、ほとんどの場合、週末です。そして週末の回数は、無限ではありません。
35歳なら、平均寿命まで残された週末は約2,500回。多く感じるかもしれません。しかし健康に動ける週末(健康寿命まで)に限れば約2,000回、体力に自信を持って遠出できる65歳までなら約1,500回。さらに、子どもが「一緒に遊ぼう」と言ってくれる週末は、12歳までと考えると数百回しか残っていないこともあります。「いつか」は、実は数えられる回数しかないのです。
年代別・残り週末の早見表
平均寿命84歳・健康寿命74歳を目安にした、残り週末のおおよその回数です(1年=52週で計算)。
| 現在の年齢 | 残りの週末(84歳まで) | 健康に動ける週末(74歳まで) | 体力十分な週末(65歳まで) |
|---|---|---|---|
| 25歳 | 約3,068回 | 約2,548回 | 約2,080回 |
| 35歳 | 約2,548回 | 約2,028回 | 約1,560回 |
| 45歳 | 約2,028回 | 約1,508回 | 約1,040回 |
| 55歳 | 約1,508回 | 約988回 | 約520回 |
| 65歳 | 約988回 | 約468回 | — |
※ 平均寿命・健康寿命は厚生労働省の簡易生命表および健康寿命の公表値に基づく目安です。
週末を「記憶に残る1回」にする過ごし方
同じ1回の週末でも、記憶への残り方はまったく違います。心理学では、人は「いつもと違う体験」を強く記憶することが知られています。記憶に残る週末にするヒントは3つです。
- 新しい場所に行く——隣町の知らない喫茶店でも構いません。初めての場所は時間の体感を引き延ばし、「長くて濃い週末だった」という記憶を作ります。
- 写真を1枚は撮る——後から見返せる記録があると、その週末は「思い出」として何度でも再生できます。撮りすぎず、1枚を丁寧に。
- 誰かと一緒に過ごす——体験は共有した相手がいると記憶に定着しやすく、後日「あの時楽しかったね」と話すたびに幸福度が再チャージされます。
バケットリストのすすめ——残りの週末に名前をつける
残り回数を知ったら、次にやってほしいのが「バケットリスト(死ぬまでにやりたいことリスト)」づくりです。やり方は簡単で、行きたい場所・会いたい人・やってみたいことを思いつくまま10個書き出し、それぞれに「どの週末でやるか」の仮の日付を入れるだけ。
ポイントは、完璧なリストを目指さないこと。3つ実現できたら上出来です。残りの週末は、放っておけばただ過ぎていく数字ですが、名前のついた予定に変えた瞬間、楽しみに変わります。「いつか行く」をやめて、まずは1つ、今週末の予定を入れてみてください。